小売班の堅田です。
秋なのか、冬なのか微妙な気候で、その日にぴったりな服を着るのが非常に難しい季節になってきましたね。僕は重ね着が苦手なので、厚手の上着に下は半袖というのが最近のスタイルです。
さておき、前回から資料を漁っていったわけですが、その後我々はどうなっていったのかご報告をさせて頂きます。
在庫回転率や在庫回転率を成立させる要素(配送センターの数、スーパーバイザーの人数、POSのシステムの改善回数など)やその他の株価や期間などのデータを探しに探し続けました。
小売業界の資料を漁って分かった事。
その一、欠損値が多い。
多くのデータを載せた小売業界の統計資料集があるのですが、
その統計資料集が出ていない年度や、なぜだかデータが載っていない年度が多いのです…
その二、フランチャイズでの運営にかんするデータはあまり多く載せられていない。
直営店にかんするデータは日販や店舗数などはっきりさせることが出来るのですが、
フランチャイズにかんするデータは掲載されていないのです。
定量調査するには絶対条件のデータが揃っていないということ。
井上先生にそこをはっきりさせておきなさいとアドバイスされていたにも関わらず、
細かくちゃんと見てみるとデータが揃っていないという事実。
これは困った。
もう小売の模倣を追うことは無理なのか…?
もう途方に暮れつつもぼんやり雑誌記事を読んでいました。
するとやはり目立つのが、コンビニに関する記事には、「セブンーイレブンから学ぶ」といった表現が多く見受けられるのです。
模倣を追うのには小売という業態は適している。
セブンーイレブンからどのようにコンビニエンスストアは普及していったのか。
セブンーイレブンの競合たちはどのように考え、どのように模倣していったのか。
定量的に見れないとしても、コンビニ業界の方に実際にお話を伺いながら見ていけば、
どのように模倣していったのか面白いことが見えてくるのではないか。
多くの議論を重ねた結果、時間も少なくなってきたことや、インタビューの可能性があることから、小売からコンビニに絞り、さらに模倣をしているであろう、2位以下のローソンやファミリーマートに焦点を当てた定性研究にシフトしていこうということになりました。
その過程の中で、班内で意見が大きく割れてしまいました。
お互いにとって興味の方向性が異なってきてしまい、どうしてもすり合わせすることは難しかった。そこで、お互いが納得いく形で卒業論文を書けるように、二つの班に分かれることになりました。
…結果的に男二人の班になってしまいました。
後に引けなくなった僕達二人。
改めて、井上先生や川辺先生からのアドバイス、そして雑誌記事等から仮説を立てました。
コンビニ業界では、ドミナント出店方式(一定地域への集中的な出店をすること)や24時間営業、荒利分配方式など様々な業界特有の仕組みがあります。そして、その多くが業界最大手のセブンーイレブンが率先して取り組んできたものでした。
何度も言いますがそのセブンーイレブンが創り上げたシステムを多くの他社が模倣してきたんですね。
そして一つ、特に気になる記事を発見しました。
コンビニ業界で準大手であったam/pmがファミリーマートに買収されてしまった際に、「都心への過度なドミナント出店が経営悪化の要因であった」という記事を見つけました。
ここで私たちは井上先生のおっしゃっていたことが脳裏によぎりました。
「結果を模倣することにかんする研究は多いが、過程までを模倣することに注目した研究は少ない。」
私たちは「セブンーイレブンを真似したがためにam/pmは業績を悪化させてしまったのではないか」と仮説を立てました。この背景を明らかにすれば、模倣の過程に対して一つ何か言えるのではないかと!
セブンーイレブンのように、ドミナント出店方式をすれば良いと、am/pmはその結果しか見ずにドミナント出店方式を取ってしまったがために、失敗をしてしまったのではないなか。
この仮説が正しいかどうか検証すべく、コンビニ業界の現場で働いている方にインタビューをしたい…!
どうにかしてお話を伺えないものか…
そのような時に、ゼミOGの渡辺さんから、
「ローソンの常務取締役の方の講演会がありますよ」という情報が!
これは最後のチャンスかもしれない、いくっきゃない!!
という訳で行って参りました、株式会社ローソンの役員のA様の講演会!
骨太な社会人になるためにというテーマでA様の体験談をもとに非常に面白いお話が聞けました。
講演会が終わり、なんとA様とお食事がご一緒できると…!
これはいくしかない!あわよくば更にお話を伺いたい!
お食事会も進み、お酒も進み、将来の夢や仕事について様々お話をA様とお話させて頂きました。
宴もたけなわ、というところでお食事会ももう終わりか、というところで我々はA様に申しださせて頂きました。
後日、お時間を頂いて、インタビューをさせていただけないかと。
もうA様はローソンの重役の方ですし、ものすごく緊張していましたし、
正直ダメかもな…と思いつつお願いをしましたところ…
学生さんにはできるだけ協力したいと、快くOKをいただくことができました!!!!!!!
もうこのチャンスは活かさない手はありません!
インタビューが決まると俄然やる気も沸き上がってきます!
それでは次のプロボーラー班、ローソンにインタビューへいくの巻きをお楽しみに!!
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